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PNAS掲載の最新研究 ×「大学院生たちはどう生きるか」
こんにちは🌞
今回は、国際学術雑誌「Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America(PNAS)」に掲載された最新研究と、3月に予定している名古屋大学でのトークイベントについてです!
iBLabの西山尚来さん(博士後期課程)、岩見真吾教授と、国立感染症研究所 感染病理部の宮本翔研究員、鈴木忠樹部長のグループとの共同研究が、2023年12月にプレスリリースされました✨
今回の研究は、新型コロナウイルスと、私たちの鼻の粘膜抗体の関係についてです。
オミクロン感染者のデータを数理科学的に分析した結果、鼻の粘膜の表面で、「分泌型IgA抗体」という抗体が早くつくられるほど、他の人に新型コロナウイルスを排出しにくくなることが世界で初めて示されました!
研究内容については、以下のインタビュー記事で取り上げているので、ぜひチェックしてみてください!
また、今回の研究については、12月にイタリアのボローニャで開催された国際学会「EPIDEMICS」で、西山さんが口頭発表をしました。(西山さんにとって、国際学会で初めての口頭発表でした!)
論文の詳細は以下です👀
🔻プレスリリース
https://www.nagoya-u.ac.jp/researchinfo/result/2023/12/post-603.html
🔻論文
https://doi.org/10.1073/pnas.2314808120
さて、来月3月5日には、名古屋大学ナショナル・イノベーション・コンプレックス(NIC)1階のIdea Stoaにて、西山さんが登壇する一般向けのトークイベントが開催されます🙌
テーマは、「大学院生たちはどう生きるか」。
世界的に注目を浴びた、某アニメを思い出すタイトルですね!🪿
「大学院って実際のところどうなんだろう?」と気になっている人にはもちろん、院卒の就職や、研究生活のリアル、その後の活躍について、関心がある方に向けたイベントです。
文部科学省が実施した令和5年度の「学校基本調査」によると、大学の学部から大学院等への進学率は12.5%で、2010年度の15.9%をピークに減少傾向にあります。
また、修士課程から博士課程に進学する割合は10.1%でした。こちらも、16.9%だった1994年度以降、長期的に減少していることがわかります。
1990年代から、日本では大学院重点化政策が実施され、2003年度には、博士課程の入学者は1万8000人を超えていました。しかしこの結果、博士号取得者の供給過剰が生じ、正規雇用難などの問題が出てきました。
一方、「科学技術指標2023」(文部科学省科学技術・学術政策研究所)によれば、主要国の論文数において、日本は2000年代以降シェアを低下させており、Top10%補正論文数については2019年、Top1%補正論文数については2020年に韓国に抜かれて主要国中最下位となっている、といった状況も「国際的な研究力が低下しているのでは」という指摘もしばしば見受けられます。
2023年には、政府は大学の研究力強化を目指し、「国際卓越研究大学」として数校を選定するなどの政策を出していますが、その見通しは未だ不透明です。
このような状況で、キャリア形成と「大学院進学」について、いま現実的な選択肢として検討するためには、大学院生の実態や院進における悩みの「核」がどこにあるのかを考え、また大学院というステップがどのようにその後に活かされていくのかを、立場を超えて共有していく必要があるのではないでしょうか。
2023年3月の「全国院生生活実態調査」では、院生の抱える悩みやストレスの原因が調査されています。研究生活や進路の悩みだけでなく、「生活費や授業料などお金に関すること」など、お金に関する問題も大きな柱となっています。このような大学院生の悩みや、院卒の人々のその後について、リアルに、オープンに話し合う場というのは、大学内においても意外と少ないのかもしれないと思います。
今回のイベントでは、現役の大学院生5名に登壇していただくほか、多様なバックグラウンドを持つ参加者に集まっていただき、大学院という選択肢について、率直な視点を交換することを目指しています。
自分の進路について考えたい人、テーマに興味のある人、誰でも参加歓迎です!
イベントの詳細は以下です!チェックしてみてくださいね!
👀イベント詳細 はこちらから!
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