NeoMESeminar
ネオMEセミナー

ネオMEセミナー(2024年5月7日16時00分〜)

NeoMESeminar

日時:

2024年5月7日16時00分〜 (オンサイト・日本語)

場所:

名古屋大学理学部南館ネオレックスプレイスセミナールーム

対象:

学生を含む、大学などの研究機関および研究に関連する会社等で従事されている方

参加登録:

不要

講演者:

矢田 祐一郎

広島大学大学院統合生命科学研究科数理生命科学プログラム

演題:

神経変性疾患研究に対する病態進行数理モデリングの応用

要旨:

アルツハイマー病やパーキンソン病をはじめとする神経変性疾患は、年齢の増加と共に発症リスクが高まる。これらの疾患への対策は、超高齢社会を迎える我が国および他の先進国にとって切迫した課題である。近年、疾患研究に機械学習を取り入れることで、これまで明らかにされなかった関係を明らかにする試みが加速している。疾患が進行する過程を数理的にモデル化したDisease progression modelingは、時間の経過とともに進行していく潜在的な疾患状態があり、その疾患状態に基づいて観測データが生じることを仮定する統計モデルである。これは生成機械学習モデルの一種であり、病態進行パターンの理解や予測、層別化に使用される。本セミナーでは、機械学習における生成モデルの基礎、そしてDisease progression modelingの考え方を概説し、これまで発表者が実施した神経変性疾患研究への応用例として、アルツハイマー病モデルマウスでのバイオマーカー探索、筋萎縮性側索硬化症患者の縦断的データからの進行速度推定についての結果を紹介する。

関連リンク:

ネオMEセミナーについてはこちらからご覧ください。
https://iblab.bio.nagoya-u.ac.jp/about/activities