NeoMESeminar ネオMEセミナー
ネオMEセミナー(2022年7月22日15時00分〜)
日時:
2022年7月22日15時00分〜
(対面/オンライン・日本語)
場所:
理学南館1階NEOREX PLACEセミナー室 / Zoomミーティング
対象:
研究機関および関連機関等に従事されている方、学生
参加登録(必須):
登録はこちらからお願いいたします。当日終了まで登録可能です。全ての登録者にzoomミーティングの参加情報が送られます。
本セミナーに参加登録いただいた場合、下記リンク先の秘密保持契約および注意事項に同意いただいたものとみなします。
講演者:
野下 浩司
九州大学大学院理学研究院生物科学専攻 数理生物学研究室
演題:
「かたち」の数理解析と植物フェノタイピング研究への応用
要旨:
生物の「かたち」は様々な機能に寄与する重要な形質である.ゲノムシーケンシング技術やインフォマティクスの発展,オミクスデータの蓄積に伴い,フェノタイピングのための理論・技術のニーズや重要性は高まっているが,計測データと表現型値のギャップ,定量性の低さ,「かたち」を表現するモデルの不足によるスループットの低さなどが,その発展を阻む要因となっている.
本発表では,主に植物形態の定量化へ向けた応用を念頭に「かたち」に関連した形質の定量化・量的形質化に利用可能な形態記述子について紹介する.特に,単一ユニット(例えば,葉や種子などの器官)の形状に適用できる汎用的な手法である幾何学的形態測定学,生物形態に多く観察される不特定多数の要素からなる階層構造に利用されつつある位相的データ解析,特定の解剖学的構造を捉える理論形態モデル,などに触れる.これらの形態記述子を用いることで,限られたデータセットからでもロバストな定量化が可能になるなど,モデルベース植物フェノタイピングの利点を示す.さらに,モデルベース計測とモデル精緻化のシステムにより形態モデルの不足とフェノタイピングにおけるスケールアウトの難しさを解決する将来の可能性についても議論したい.
関連リンク:
ネオMEセミナーについてはこちらからご覧ください。
https://iblab.bio.nagoya-u.ac.jp/about/activities