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第1回ネオ ME セミナー開催!
こんにちは🌞
今回は、4月20日に開催された、第1回ネオ ME セミナーについてレポします。
😲{ネオ ME セミナーって何?)
という声が聞こえるので、まずはネオ ME セミナーの説明をします。
ネオ ME セミナーは、異分野融合を掲げるiBLabの、象徴的な取り組みの一つ。
iBLabのメンバーが、自分の研究内容を発表したり、研究室外から訪問していただいた方のお話を聞いたりすることができる、セミナーです。
公式HPでは、
『ネオ ME セミナーは、1966 年から続く九州大学大学院理学研究院生物科学部門数理生物学研究室のインフォーマルセミナーである ME セミナーへのオマージュです。「時代を超えても良いモノは残る」をスローガンに 2021 年 4 月に設立した名古屋大学大学院理学研究科生命理学専攻異分野融合生物学研究室でも"ME セミナー"の名を冠したセミナーを始めました。』
…と説明されています。九州大学時代のME セミナーの後身なのですね!
そんな記念すべき第1回のネオ ME セミナー講演者は、iBLabの韓国人留学生、ヨンダムさんでした。
ヨンダムさんは、ダンスや歌が得意で、なんと韓流モデル活動もされているんだとか✨
異分野融合だけでなく、異文化融合って感じですね。(以下、ヨンダムさんが歌う動画です。美声!!)
さて、今回のセミナーのテーマは、
“Optimal harvesting strategy for hairtail, Trichiurus Lepturus, in Korea Sea using discrete-time age-structured model”
Hairtailは、タチウオ。
タチウオは、韓国の主要な漁業資源で、長い間漁獲量の大部分を占めてきたそうです。(韓国では「カルチ」と呼ばれ、煮付けや焼き物などで人気の魚🐟)
しかし、1980年代以降、漁獲量が急激に減少し、2012年には最低漁獲量を記録しました。
漁獲利益の減少の背景には、乱獲と気候変動がある、とのこと。
今回の発表は、経済的利益を最大化しながらタチウオ資源を管理できる漁業計画を、数理モデルを用いて提案する、というテーマでした。
研究では、韓国海の黄海の温度を考慮した上で、タチウオの「離散時間年齢構造モデル」を使用。
数値シミュレーションに基づくと、タチウオの漁獲を厳しく制限する保全計画ではなく、管理問題から得られた計画が最善だということです。
余談ですが、韓国におけるタチウオの漁獲量問題は、日本にとっても全く無関係ではありません。
日韓両国の海洋問題の一つ、「日韓漁業協定」の協議の中では、韓国側のタチウオの漁獲割当量を倍増することなどが争点になっていました。
日韓漁業協定は、日本と韓国の排他的経済水域(EEZ)における操業条件を、相互に認める内容でしたが、2016年6月に決裂。現在も膠着状態が続いています。
こうした中で、数理モデルを用いたタチウオの管理計画は、両国の政治的な海洋資源問題にとって、根本解決にも繋がり得るものだと感じました。
さて、ネオ ME セミナーは、外部の方のお話を歓迎しています✨
セミナー参加等に関するお問い合わせなどは、お気軽に以下までご連絡ください。
連絡先:iwanami.iblab[at]bio.nagoya-u.ac.jp (岩波) ※[at]を@に置き換えてください。
セミナー情報などは、公式ホームページ、Twitterで随時更新しています。
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