About iBLab iBLab について
iBLab 公式ロゴ
2021.4 – 2024.3 : 初代ロゴ
iBLab 発足当初から使用しているロゴです。 2020 年 11 月 5 日ころには原型が制作され、その後、文字部分の小さい修正を経て、現在の形になりました。 ロゴは一般的に、シンボルとロゴタイプの二つの要素から構成されます。iBLab の初代ロゴはロゴタイプのみで構成されているものとみることができます。ただし、基本として、ロゴタイプ部分は白抜きで使用されることが想定されており、外側の長方形まで含めてロゴと見ると、その形状全体としてシンボル的な意味も合わせ持つように考えることができるかもしれません。ロゴタイプのみのロゴをネームロゴと呼ぶこともあるようです。 本ロゴの制作期間が短かったことと、当初はまだ暫定的なロゴであり今後洗練させていくことを予定していたため、iBLab の文字をそのまま使うことにしました。ロゴを作成する過程において、とくにシンボル部分について重要なことのひとつとして、コンセプトを抽象化して直感的に表すことができるか、という点があると思います。とくに、iBLab のように数理的な研究分野で、かつ、異分野融合というさまざまな対象を扱う分野で具体的なモチーフを選ぶことは難しく、もし何かに限定したモチーフを使えばロゴを見た人に研究室のイメージを誤って植え付けてしまうようなこともあり得ます。このような場合において、制作者自身がよく使う対応策のひとつに、シンプルな幾何的なモチーフによって構成するという方法があります。たとえば、円や正方形、グリッドを用いた表現などを挙げることができます。また、数理やコンピューテーションの分野においてある特定のトピックに限定せず、広くイメージを表現するためにパターンのあるモチーフを利用する、というのもある種、一般的なアプローチと言えます。 当時のやりとりを見ると、このロゴタイプに加えてシンボルを作る、という話があったことがわかりますが、そのまま 3 年の月日が経ってしまっています。
このロゴタイプは Aperçu Blackをベースに少し変更を加えたものになっています。Aperçu は、Colophon Foundry が制作したフォントシリーズです。そのシリーズで最もウェイトが大きい Black バリアントを使っています。こちらのフォントを選んだ理由として次のような背景があります。2020 年当時、ラグジュアリーブランドのロゴがアンティークなものから、フラットでミニマルな表現のロゴにリブランディングされるという流れがありました。iBLab のロゴを考えるときに、それらのネームロゴから視認性がよくバランスが好みだった Burbbery のフォントを参考にしたいと思いました。実際には、Burbbery のロゴタイプは 2018 年に Peter Saville 氏によって作られたオリジナルのものですが、Aperçu はそのフォントに比較的似ているということが知られており、制作の参考ベースとして利用することにしました。今後も Aperçu Black は iBLab のテキスト表現を扱う際に使っていくつもりです。なお、Burbbery ロゴは 2023 年に復古的なデザインに再びアイデンティファイされています。ロゴとアイデンティティの関係についても iBLab のロゴ制作を続ける中で自分なりにまとめていきたいと考えています。
2024.4 – 2025.3 : 第 2 世代ロゴ
2024 年 3 月の研究会において発表したロゴです。 初代ロゴから 3 年も時間が経ってしまっており、また、きちんと想いを込めたデザインを作りたい、という気持ちがありました。制作にかけられる時間から、早い段階でロゴタイプは初代のものをそのまま使うということは決めていました。そのためシンボルの制作はマストな要件となります。しかしながら、先に挙げたように、異分野融合研究というテーマで特定の具体的なモチーフに限定するというのは難しいため、文字からの発想を採用することにしました。 文字からの発想というのは、たとえば名前のイニシャルや一文字を使ってシンボルを構成することです。ただし、タイポグラフィ、作字は非常に深い分野であり、体系的なデザインの勉強が不足している私自身には改めて書籍や資料からあたるべきものです。よって、複雑な造形を作るよりは単純化した形状にすることでまずは格好がつくようにしました。もちろん、単純化したものが簡単だというわけではありませんし、表現の幅を広げていくことも大切です。この観点は今後のロゴ制作において挑戦していきたいと考えています。 第 2 世代ロゴのシンボルは iBLab の i の文字から造形しています。言うまでもなく i は interdisciplinary : 異分野融合のイニシャルであり、研究室のテーマを表すものです。この i をさらに単純化し、できるだけ幅を広くすることで重さを持たせ、一文字単体でも安定感が生まれるような効果を狙いました。i の下部を切り取ったような変化を加えることにより少し印象を変えています。この部分は 1 という数字の形状をモチーフにしており、iBLab がサイエンス界のトップランナーとして発展していくことを表現しています。